■タンザニアでは、従来スペシャルティコーヒー生産地の主流は、北部のアル―シャやンゴロンゴロ地区でした。
北部の生産量は少ないけれど高品質な老舗農園が多いことが特徴です。
■南部は生産量75%を誇る主要生産地ですが、汎用品が主流でした。しかし近年、スペシャルティコーヒーの生産に力を入れており、品評会において、上位を南部が独占する状況が生まれています。
特にムベヤ地区のインガ農協は、この3年で目を見張る成果をだしています。
品種もブルボン種を中心に栽培し、精選設備や乾燥場の整備などが品質向上に繋がっています。
■2019年には、AFCA品評会のタンザニア部門において、1位・2位・4位を獲得し、品質の高さを国内外に示す結果となりました。
この農協では、女性農家の参加が増えており、全体で193農家が現在所属していますが、そのうち17名の女性農家が参加しており、徐々に女性メンバーが増えています。
こうした状況は、他のタンザニア生産地と比べて、珍しく、品質向上の要因の一つと言えます。
■特徴として、華やかな香りとフルティーな酸味・後味は爽やかな甘味を有し、北部産とは、明らかに違うキャラクターを有する逸品です。
Qグレード認証にて84.92点と高得点を取っていることからも、スペシャルティコーヒーの中でも優れた商品と言えます。
今までにない、新たなタンザニアコーヒーが楽しめます。
◆生産地:タンザニア南西部 ムベヤ地区
◆標高:1,520m
◆収穫時期:6月~8月
◆品種:ブルボン種、ケント種、ヤサカ種
◆スクリーンサイズ:S19‥32%、S18‥61%、S17‥4%、S16‥3%
◆乾燥方法:アフリカンベッド
◆Qグレードポイント:84.92点
◆土壌:火山性土壌
◆精選方法:ウオッシュド
◆認証:Qグレード
◆農協名:イエンガ農協